入国審査を終えて、ターンテーブルの前で待つ時間。
流れてくるスーツケースを眺めながら、自分の荷物が出てくるのをわくわくしながら待ちますよね。でも、もし自分の荷物だけ出てこなかったら…?
実は、預け入れ手荷物が到着地に届かないトラブルって、意外とよくあることなんです。
せっかくの旅行が台無しにならないように、今回は手荷物遅延(LOST BAGGAGE)について、元航空会社職員の私の経験をもとに、原因と対策を解説していきます。
手荷物が遅れてしまう原因って?
まずは、どうして預けた荷物が届かなくなってしまうのか、主な理由を見ていきましょう。
実は原因はひとつではなく、いろいろなパターンがあるんです。
経由便での接続トラブル
これが手荷物の遅延で最も多い原因です。
経由便を利用する場合、乗り継ぎ地の空港で荷物も次の飛行機に積み替えられるのですが、なんらかの理由で接続がうまくいかないことがあります。
特に多いのは、乗り継ぎ時間が短すぎて荷物の積み替えが間に合わなかったというケース。
例えば、人間は走って次の便に間に合っても、荷物は間に合わないということが起きてしまうんです。
また、前の便が遅延して到着が遅れた場合も、同じように荷物の積み替え時間が足りなくなってしまいます。
できるだけ余裕のある乗り継ぎ時間を確保することが大切です。
最低でも2時間以上、できれば3時間くらいあると安心ですよ。
意外な理由もあります。。。
これ以外にも、こんな理由で荷物が届かなくなることがあります。
- 手荷物タグが取れてしまった
搬送中にタグが外れると、スーツケースが迷子になって空港に取り残されてしまいます。 - チェックインが遅すぎた
出発の直前にチェックインすると、荷物を飛行機に積む時間がなくなることも。航空会社から事前に案内があるはずです。 - 保安検査で時間がかかった
スーツケースの中に搭載できないものが入っていた場合、取り出せなければ搭載されないこともあります。 - ストライキ
海外の空港では地上職員のストライキが起きることも。この場合も航空会社から案内があることが多いです。 - 航空機の重量制限
燃料を多く積む必要がある長距離便では、重量を減らすために荷物を載せないことがあります。 - 係員のミス
出発地の空港で間違った便に積んでしまうミス。あってはならないことですが、実際に起きることがあります。
手荷物が届かなかったらどうなるの?
もし到着地で自分の荷物が出てこなかったら、まずは航空会社へ申告しましょう。
航空会社には荷物を返却する責任があるので、必ず対応してもらえます。
空港で手続きして、滞在先のホテルや住所まで届けてもらえます。
この時に、いつごろ受け取れそうか案内があるはずです。
ただし、手荷物タグが取れてしまったようなケースでは、荷物の特定に時間がかかることも。
旅行の始まりで起きると大変
帰国時に荷物が遅れるのもストレスですが、往路で起きてしまうのが本当に困りもの。
着替えも洗面用具も全部スーツケースの中だと、まさかの旅行初日から困ってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、最低限の荷物は機内持ち込み手荷物に入れておくこと。
ひとまず、1泊から2泊分の下着と、簡単な着替えを手荷物に入れておけば、万が一の時も安心です。
ちなみに、歯ブラシなどの基本的な洗面用具も、小さなサイズを機内持ち込みバッグに入れておくといいですよ。
しかし、液体物は制限があるので、100ml以下の容器に入れて透明な袋に入れるのを忘れずに。

荷物を見つけやすくする工夫
もしも、スーツケースが迷子になってしまった場合、航空会社は私たちからの情報をもとに捜索します。
この時に役立つのがわかりやすい目印をつけること。
空港には似たような色や形のスーツケースがたくさんあるので、特徴がないと探すのに時間がかかってしまいます。
伝わりやすい特徴を持たせておくことが、早期発見につながります。
これ、やっとくといいよ
そこで、元航空会社勤務のぽにょこが「これやっといてほしい」ことを、こっそりとお教えします!
✔ネームタグをつける。
これが一番の早期特定につながります。
航空会社でも必ず用意していて、破れにくい素材のタグになっていることが多いです。
名前、連絡先、滞在先の情報を書いておきましょう。
✔取っ手に目印をくくりつける。
昔からハンカチをくくりつける人が多いですよね。
最近は見かけなくなりましたが、とても有効な方法なんです。
取れにくく、紛失しても困らないようなものを選ぶといいですね。
✔目立つ色のスーツケースを選ぶ
特に黒やネイビーのスーツケースは多いので、できれば明るい色や珍しい色を選ぶと見つけやすくなります。
最近はカラフルなスーツケースもたくさんあるので、個性的なものを選んでみるのも楽しいですよ。
ここで、ワンポイントアドバイス☝
現在ではセルフチェックインが増え、自分で自動チェックイン機で手荷物タグを出して預け入れすることが多くなりました。
この「手荷物タグをつける」時、小さなバーコード付きの部分をとり、鞄本体に直接貼り付ける。
これはタグ本体が外れてしまっても、ここは粘着でついているので、はがれにくく、
さらに、この小さなタグ自体に、旅客名、フライトナンバーが印字してありますので、大きな特定源につながります。
ちなみに、私の経験上印象に残っているのが、「もしロストバゲージになったら、ミラノに送り返してください!」と英語で書かれたネームタグをつけたスーツケース。
これは素晴らしい対策だなと思いました。(何度も経験があるのかもしれません。。。)

旅行保険も忘れずに
加えて、手荷物遅延に関わる損害は、旅行保険でもカバーできることもあります。
さらに、到着地で必要なものを購入した費用などが補償されることも。
少しでも助かったーって思えるよう、旅行前に保険の条件は予めチェックしておきましょう。
備えあれば憂いなし
手荷物の遅延は、私たちが見えないところで起きるトラブルです。
完全に避けることは難しいけれど、対策をしておけば被害を最小限に抑えられます。
・乗り継ぎ時間には余裕を持たせる
・最低限の着替えは機内持ち込みに入れておく
・スーツケースに目立つ目印をつける。
この3つを意識するだけで、大きな対策になります。
初めての海外旅行、せっかくなら思いっきり楽しみたいですよね。
少ししっかりめに準備して、素敵な旅にしましょう。






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