空港の保安検査でスーツケースが壊される?知っておきたい対処法

トラブル対策

意外と多い?空港でのスーツケーストラブル

初めての海外旅行、わくわくする気持ちでいっぱいですよね。

でも実は、空港での保安検査で思わぬトラブルに遭遇することがあるんです。

友人や知人の体験談を聞いてみると、「空港でスーツケースを壊された」という話、けっこう耳にしませんか?

今回は、海外の空港で実際に行われている検査について、そして万が一トラブルに遭ってしまった時の対処法をお伝えします。

初めての海外旅行でも安心して楽しめるように、しっかり予習していきましょう。

海外空港での保安検査、実は厳しいんです

日本国内の空港とは違って、海外の空港では独自の保安検査ルールが設けられています。

国によって検査の厳しさも様々で、特に注意が必要なのがアメリカです。

ここからは、具体的にどんな検査が行われているのか詳しく見ていきましょう。

特に厳しいアメリカの検査事情

海外の各空港では、その国独自の保安検査が実施されています。

なかでも最も厳しいとされているのが、米国運輸保安局TSA(Transportation Security Administration)による検査です。

2001年の9.11テロ事件以降、この検査基準は大幅に強化されました。

通常のスクリーニング検査に加えて、係員による抜き打ちの目視検査が行われることもあるんです。

実は現在では、預け入れ手荷物の約9割が抜き打ち検査の対象になっているとも言われています。

この検査、ちょっと驚きなのが、もしスーツケースに鍵がかかっていた場合の対応です。

TSAには鍵を壊して検査する権限が認められているんです。

しかも、検査のために鍵を壊されても、損害補償は一切ありません。

TSAの検査が実施された場合は、スーツケースの中に検査実施カードが入れられます。

鍵を壊して検査した際には、TSAのビニールテープでスーツケースをぐるぐる巻きにして固定し、航空会社へ返却されるという流れです。

そのため、海外の空港でチェックインする際に「鍵を開けておいてください」とお願いされることもあります。

ちょっと不安になりますよね。

TSA対応ロックって何?

そんな不安を解消してくれるのが、TSA対応ロックです。

最近ではかなり一般的になってきた言葉ですよね。

これは、TSAによって認められた特別なロックのことを指します。

鍵をかけたまま預けられるのが最大のメリットです。

TSAロックの仕組みはとってもシンプル。

グアムやハワイを含むアメリカの空港では、TSA職員が特殊な開錠ツールを持っています。

このツールを使えば、鍵を壊すことなくスーツケースを開けて検査できるんです。

ただし、まれにTSAロック対応のスーツケースなのに壊されてしまったという話も聞きます。

スーツケース内にTSA検査カードが入っていて、なおかつビニールテープでぐるぐる巻きにされていた場合は、残念ながら正式な検査手順として認められてしまいます。

反対に、TSAの痕跡が残されていない状態での破損は、通常の破損として対応してもらえる可能性があります。

TSA検査による破損については、航空会社からの補償は基本的にありません。

でも、破損があった事実を証明する報告書は作成してもらえます

スーツケースの購入店や旅行保険を利用して修理を検討する場合に必要になるので、必ず作成を依頼しましょう。

実はもっと厄介なこともあるんです

TSA検査について少し怖い話をしてきましたが、実はスーツケースが壊れるだけでは済まないこともあります。

ここでは、私が実際に業務で見聞きした体験談も交えながら、もう少し詳しくお話ししていきますね。

中身がなくなっている!?TSA検査の落とし穴

ここからは、実際の業務で遭遇した体験談をお話しします。

TSAの検査で厄介なのは、スーツケースを壊すことだけではありません。

検査の際に中身をひたすらかき回して、内容物を取り出したまま戻し忘れることがあるそうなんです。

もちろん検査員の性格や丁寧さによる部分も大きいのでしょうが、こうしたケースは実際に起きています。

この場合は「内容品紛失」という扱いになります。

TSA検査による破損とは異なる案件になるため、気づいた時点ですぐに航空会社へ申し出てください。

スーツケースを壊してもいい権限はあっても、中身を紛失させていいなんて権限はどこにもありませんよね。

これって普通に考えたら窃盗ですから、きちんと対応してもらうべきです。

いずれにしても、こうした事情を事前に理解しておけば、万が一トラブルに遭遇した時の対応や対策もイメージしやすくなりますよね。

壊れやすいものを預ける時の注意点

スポーツ用品や楽器、ガラス製品などは性質上壊れやすいものとして扱われます。

ワインボトルやお土産のガラス製品なども含まれますね。

こうしたアイテムを預け入れする際は、「破損免責」の案内を受けることになります。

サイズ的に機内持ち込みができないものも多く、困ってしまいますよね。

でも、飛行機は空を飛ぶもの。

着陸の際にはある程度の衝撃が発生することも、理解しておかなければなりません。

スポーツ用品などは現地でレンタルするという選択肢も検討してみてください。

もし「破損免責」に同意して預け入れ、実際に破損が生じてしまった場合でも諦めないでください。

航空会社へ申し出て報告書を作成してもらい、旅行保険などを利用できる可能性があります。

補償についても知っておこう

航空会社による補償対象となった場合、補償方法は破損の程度によって変わってきます。

基本的には原状回復を前提として、各航空会社ごとにさまざまな対応が用意されています。

自分にとって最適な補償方法を選んでくださいね。

こうした万が一のトラブルに備えるためにも、旅行保険への加入は検討する価値があります。

もし加入しない場合でも、クレジットカード付帯の保険がないか、事前にしっかり確認しておきましょう。

知っていれば怖くない!

初めての海外旅行では、空港での保安検査についても知識を持っておくことが大切です。

特にアメリカへの旅行では、TSAによる厳しい検査が待っています。

TSA対応ロックのスーツケースを用意したり、壊れやすいものは預け入れを避けたり、できる対策はいくつもあります。

そして何より大切なのは、もしトラブルに遭遇したら必ず航空会社に報告書を作成してもらうこと。

旅行保険やクレジットカード付帯保険の確認も忘れずに!

しっかり準備して、素敵な海外旅行を楽しんでくださいね。

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